食道の粘膜の表面は、胃や大腸の粘膜表層を構成する腺上皮とは異なり、皮膚・口腔・肛門管と同様の重層扁平上皮で覆われています。その食道粘膜表層の重層扁平上皮ががん化することで発生する悪性腫瘍が、典型的な食道がんとされている扁平上皮がんです。本邦の食道がんの9割弱は扁平上皮がんであるとされています(残りのほとんどはバレット腺がん)。早期の食道がんや表在型食道がんにおいては症状がほとんどないため、内視鏡検査によってたまたま見つかることがある一方で、発見が遅れて進行してから見つかるケースも少なくありません。
食道がん(扁平上皮がん)



